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昭和残侠伝 唐獅子仁義  は、キチッと前作の反省をしているゾ [日本映画の感想文-さ行]


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昭和残侠伝 唐獅子仁義 [DVD]



監督
マキノ雅弘
脚本
山本英明/松本功
出演
高倉健/池部良/藤純子/待田京介/志村喬/河津清三郎


高倉健主演の人気任侠シリーズ『昭和残侠伝』の第5作。
昭和の初頭、縄張りや利権をめぐる新旧ヤクザの対立を主筋に、高倉健と池部良が敵対関係にありながら、友情によって結びつくさまを描きます。
風間重吉(池部良)は花田秀次郎(高倉健)との果たし合いで左腕を失いました。
出所した秀次郎は林田一家(志村喬)の世話になります。
採石の入札をめぐり林田一家と老舗・浅野屋(御木本伸介)は樺島(河津清三郎)一家に圧迫されていました。
樺島一家の客人となった風間は、渡世の義理で秀次郎に果し状を渡します。



前作のライト感を反省したのか、本作は高倉健と池部良の対決シーンから始まります。
緊迫した決闘です。
藤純子も池部良のかみさんであるものの高倉に気持ちを奪われる役柄で、女の色気をみせます。
河津たちが狙っている藤の妹が志村の子分である弟と駆け落ちしたため、
事態は大きく動きます。
高倉との再戦中に、藤を殺された池部も、高倉と河津の本拠地に、乗り込みます。
「秀次郎さん、お供させていただきます!」
今回は、道すがら健さんがもろ肌みせて行きます。

ターミネーターが警察署に乗り込むときのように、正面玄関をぶち破る健さん。
ドスでの激しいバトルが始まります。
「風間さん、しっかりなせい」

池部に叫ぶ健さん。
血みどろの戦いの中で河津にとどめを刺す。健さんに
、警官隊と林田一家の若い衆が駆け寄ります。

どうです、前作よりドロドロして濃密な時間を過ごすことができます。反省会の成果でしょうか。
この映画のテーマとして、セリフでもたびたび出てくるのが 粋(いき) ということです。

高倉や池部が粋です。そして、敵かと思えば、また味方の 待田京介もかっこ良く粋です。

映画自体も粋になったのは、失敗を失敗のまま終わらせない、名匠マキノ雅弘のリターンマッチの
技量でしょう。

ついでながら、わたしは待田京介さんが好きです。もっとメジャーになっても良かったと思います


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